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March 12, 2017

03/13(月)~03/15(水) 「エマオに向かう道で」 

Bible Story

 「なぁどう思う?そんなことあるはずないよなぁ」こんな風に話しながら二人の人がエマオという村に向かって歩いていました。二人はイエスさまのお弟子さんでしたが、イエスさまが十字架につけられて死んでしまって、とてもがっかりしていました。

 女の人たちが「復活のイエスさまに会ったのよ」と言っていたことも信じられません。「なぁどう思う?」「そんなことあるはずないよなぁ…。」

 

 すると一人の人が一緒に話に加わってきました。「歩きながら話しているのは、いったい何のことですか?」そう聞かれた二人は立ち止まりました。  

 「エルサレムで起こった、あの大きな事件のことをあなたは知らないのですか?」(御国幼稚園の皆さんは何のことかわかりますか?)

 「どんなことですか?」聞かれた人は聞き返しました。「それは、イエスさまのことですよ。イエスさまは十字架にかけられてしましまいた。絶対、ぼくたちを助けてくれると信じていたのに…。今日で、イエスさまがお墓に葬られて3日目になるけれども、仲間の女の人たちが、お墓にイエスさまのからだがないと言って私たちを驚かせたのです。しかも、天使がイエスさまは『ここにはおられません。前から言っておらたように、よみがえられたからです。』と教えてくれたというのです。」でも、そんなことあるはずないとがっかりしていた二人の人は暗い顔でした。

 

 二人の話を黙って聞いていたその人は「どうして信じないのですか?」と言いました。そして歩きながら、救い主を送ると神さまが約束してくれていた聖書のおはなしをたくさんしてくれました。

 二人の人は、この人が教えてくれることを聞いているうちに、だんだん心が嬉しくなってきました。もっともっとお話を聞きたいと思うようになりました。

 目的地に着いた二人は、このお話をしてくれていた人に二人の泊る所に一緒に泊ってほしいと一生懸命お願いしました。

 

 夕方になったので3人は一緒に食事をすることにしました。聖書のおはなしをしてくれた人がパンをとって、祝福して、2人に渡してくれました。

 「あっ」二人はその時初めて気が付きました。それまで全然わからなかったけれど、その人はイエスさまでした。「イエスさまだ」二人がわかった、その時、イエスさまはフッと見えなくなりました。

 

 もう外は暗くなっていましたが二人は急いでエルサレムに戻って、ペテロさんたちにイエスさまに会ったことを伝えに行きました。

 復活したなんて信じられなくてがっかりしていた二人の人の心は、もううれしくてしかたがありませんでした。イエスさまが復活されたことがわかったからです。イエスさまは信じられるように導いてくださったのです。

March 05, 2017

03/06(月)~03/09(木) 「復活の主」

Bible Story

 イエスさまは十字架にかけられて亡くなられました。イエスさまのことを救い主と信じていた女性のお弟子さんたちは、大好きなイエスさまが白い布にくるまれてお墓に入れられるのを見ていました。

 イエスさまが十字架で死なれ、お墓に入れられたのは金曜日の夕方のこと出来事でした。土曜日は安息日と言ってお仕事をお休みして神さまを大切にする日でした。安息日が終わり、日曜日の朝早くに女の人たちはお墓に行ってみました。

女の人たちはイエスさまの亡骸にいい匂いのする油を塗ってあげたいと思っていたのです。でも、お墓の入り口には大きな石で蓋をしてあったので、誰か石を動かしてくれないと中に入れません。みんなは心配しながら歩いて行きました。

ところが、お墓について見ると入り口の大きな石はどけてありました。女の人たちはびっくりしました。

 

 マグダラのマリヤさんは、急いでお弟子さんたちのところへ走っていきました。「大変です。イエスさまのお墓の石がどけてあります!誰かがイエスさまのからだをもっていってしまいました。イエスさまのからだがどこにあるのかわからなくなってしまいました!」

それを聞いたペテロさんとヨハネさんの二人は、急いでお墓まで走っていきました。お墓についたペテロさんは中に入って確認しました。確かにお墓の中にイエスさまのからだはありませんでした。不思議なことに、イエスさまを包んだ白い布だけがそのまま置いてありました。

 ヨハネさんも後からお墓に入ってイエスさまのからだが無くなっていることを確認しました。マリヤさんの言う通りでした。ペテロさんとヨハネさんはお家へと帰っていきました

 

 でも、マリヤさんは「誰がイエスさまのからだを持っていってしまったんだろう」と、悲しくてお墓の前でいつまでも泣いていました。お墓をのぞき込むと天使がイエスさまのからだが置かれていたところに座って、「どうして泣いているのですか?」と尋ねました。マリヤは「イエスさまのからだを誰かが持って行ってしまったのです」と答えました。

 

 するとマリヤの後ろの方で「どうして泣いているのですか、誰を捜しているのですか?」と質問する人がいました。マリヤは「あなたがイエスさまのからだを持って行ったのなら、どこに置いたか教えてください。私が引き取りますから。」と答えました。するとその人は「マリヤ」と、マリヤさんの名前を呼びました。

 

 そのとき、マリヤさんに声をかけたのはイエスさまでした。マリヤさんはびっくりしました。大好きなイエスさまが立っていたのです。そうなんです。十字架にかけられて死なれたイエスさまは3日目の朝によみがえられたのです。マリヤさんは大喜びでお弟子さんたちにイエスさまがよみがえられたと伝えに行きました。

 イエスさまは私たちの心をきれいにするために、十字架で罰を受けて死んでくださっただけでなく、よみがえられました。だから私たちの心をきれいにすることができるのです。イエスさまは今も生きて私たちを天の御国でご覧になっています。

 聖書のおはなしは昔々のお話ではなくて、今も私たちに語りかけ、私たちの心をきれいにするイエスさまのことを教えてくれます。イエスさまは、ぼくたち私たちの心をきれいにすることができるのです。うれしいですね。

February 26, 2017

02/27(月)~03/03(金) 「イエスさまの十字架」 

Bible Story

 イエスさまは何も悪いことをしていないのに十字架につけられることになりました。頭にはいばらの冠がかぶせられました。何度も何度もむちで体を打たれました。そして重たい木で作られた十字架を背負わされてゴルゴダと呼ばれる丘の上まで歩かされました。イエスさまはとても疲れていました。そして、体中傷だらけでとっても痛みました。

 ゴルゴダの丘につくとイエスさまは両手と両足を釘で十字架に打ち付けられました。イエスさまのほかに二人の強盗が十字架につけられました。丘の上には3つの十字架が並んで立てられました。

 

 ゴルゴダの丘には、兵士たちだけでなく見物に来た人たちが大勢集まりました。ある人は「神の子なら十字架から下りて見ろ!」とバカにしました。「ほかの人のことは助けられても自分のことは助けられないのか」と笑う人もいました。

 十字架の下では、兵士たちがイエスさまから脱がせた服をみんなで分けたり、くじ引きでもらえる人を決めたりして楽しんでいました。

 

 でもイエスさまは「父よ。彼らをお赦しください。彼らは自分で何をしているのかわからないのです」と、神さまにその人たちを赦してくださるようにお祈りをしてくださいました。

 イエスさまはどうしてこんなに苦しい罰を受けなければならなかったのでしょう。イエスさまは悪い心を、真っ黒な心を持っている私たちが受けなければならない罰を代わりに受けてくださったのです。

 

 イエスさまが十字架につけられたのは朝の9時ごろでした。お昼の12時頃には、夜でもないのにあたりは真っ暗になってきました。そして午後3時頃にイエスさまは「完了した」と言われると、息を引き取られました。「完了した」という言葉は、「終わった」とか「出来上がった」という意味です。それは私たちの代わりに十字架の罰を受けて、私たちが天国に行けるようにしてくださるという、イエスさまにしかできない大切なお仕事が終わったという意味です。

 イエスさまのお体は、十字架から下ろされました。アリマタヤのヨセフという議員の人がピラトさんにお願いをして、イエスさまをお墓に葬ることを許してもらったのです。イエスさまは新しい布にくるまれて、ヨセフさんが持っていた、まだ誰も葬ったことのない新しいお墓にイエスさまを入れました。そしてお墓の入り口を大きな石を転がしてふさぎました。

 

 イエスさまは、とっても特別なお仕事を最後までやり遂げました。私たちの黒い心をきれいにするために、白い心のイエスさまが代わりに罰を受けてくれました。どんなに真っ黒な心でもイエスさまは真っ白にしてくれます。だから今でも教会には十字架があります。イエスさまが特別なお仕事をやり遂げてくださったことを信じて、ありがとうの気持ちをあらわしているのです。

February 19, 2017

02/20(月)~02/24(金) 「イエスさまの裁判」

Bible Story

 みなさんは何も悪いことをしていないのに、悪いことをしたと思われて悲しい気持ちになったことがありますか?何もしていないのに自分のせいにされてしまったり、嘘を言ってないのに信じてもらえないことがあったら、とっても悲しいですよね。

 イエスさまは何も悪いことをしていないのにゲッセマネの園で逮捕されてしまいました。そして、裁判を受けることになってしまいました。裁判というのは、本当に悪いことをしたのかを確かめて、悪いことをした人には罰を決めることです。

 普通は、捕まえられてそのまま裁判にかけられることはありません。でも、その夜イエスさまは捕まえられてすぐに裁判にかけられました。

 裁判のために人が集まる前に、アンナスという人がイエスさまに、お弟子さんたちのことやイエスさまが教えていた内容について質問しました。イエスさまは「わたしが何を話してきたかは、わたしの話を聞いたたくさんの人たちに聞いたら良いでしょう。その人たちはわたしが話したことを知っています。」と答えました。それは間違ったことは何も教えていませんとイエスさまがお答えになったということです。誰に聞いても裁判にかけられるような悪いことは言っていないとわかるはずですとイエスさまは、はっきりと示されました。

 それから裁判のために議員の人たちが集まると、大祭司といって一番偉い人が裁判を始めました。いろんな人がイエスさまのことを悪く言いましたが、どれもでたらめで悪いことをした証拠は出てきません。それもそのはずです。イエスさまは悪いことをしていないので証拠が出てくるはずもないからです。

 けれどもユダヤ人の指導者たちには、どうしてもイエスさまが悪いことをしたと決めて、罰を与えたいと思っていました。イエスさまがこの世界からいなくなったらいいと思っていたのです。

 そこでカヤパさんはイエスさまに「あなたは神の子救い主なのか」とイエスさまに質問をしました。イエスさまは「あなたが言う通りです」と答えられました。これを聞いてカヤパさんは大声で言いました。「この人は神さまのことをばかにしている。こんな人が神さまの子どもであるはずがない!」ユダヤ人の指導者たちは神さまをばかにしたと言ってイエスさまを死刑にすることを決めました。

 でも、そのことを決めるためにはもっと偉いピラトという人の許可が必要でした。ユダヤ人の指導者たちは、「この人は自分を王さまだと言っています。」と言って、ローマの国に反逆する危ない人だと訴えました。でもピラトさんには、イエスさまがそんなことをする人ではないことがわかりました。むしろユダヤ人の人たちがイエスさまのことが嫌いだから殺してしまいたいと思っていることがわかりました。

 それでピラトさんは、「お祭りには一人だけ悪いことをした人を赦してあげる決まりがあります。みんなはこのイエスとすごい悪いことをして牢屋に入れられているバラバと、どっちを赦してほしいですか?」と沢山集まっていた人たちに聞きました。ピラトさんは何も悪いことをしていないイエスさまを赦してほしいとみんなが言うと思っていたのです。

 でもそこに集まっていた人たちは、バラバを赦してほしいと叫びました。ピラトさんはびっくりしてしまいました。「じゃあイエスはどうするんだ!」そう問いかけると、みんなは「十字架に付けろ!」と、ますます興奮してきました。

 このままではみんなが暴れてしまいそうになったので、仕方なくピラトさんはイエスさまを十字架に付けることを許可しました。

 イエスさまは何にも罪がなかったのに、十字架に付けられることが決まってしましまいた。でも、それはみんなの心をきれいにするために神さまが許されたことだったのです。

February 12, 2017

02/13(月)~02/17(金) 「イエスさまの逮捕」 

Bible Study

 イエスさまは、お弟子さんたちと一緒に過越しのお祭りを祝うお食事をしました。それは最後のお食事でした。そして、お食事の後にはゲッセマネの園というところに行って、一生懸命お祈りをしました。

 イエスさまはお祈りの中で神さまから力をいただきました。とても勇気のいる、とっても大変な神さまのお仕事をするために、神さまから勇気と力をたくさんもらいました。

 すると遠くの方からたくさんの明かりを持った人たちが近づいて来ました。ザッザッザッっと沢山の人たちの足音も聞こえてきました。見ると武器を持った兵隊さんや役人たちがたくさん、イエスさまの方に向かって進んできました。

 先頭には、イエスさまのお弟子さんのイスカリオテのユダさんがいました。ユダさんは、イエスさまの足に宝物の香油を全部注いだマリヤさんを、「なんてもったいないことをするんだ!」と叱った人でした。(覚えていますか?)

 ユダさんは、イエスさまのことが嫌いだった先生たちに頼まれて、イエスさまを捕まえる手助けをしていました。皆さんは、イエスさまが子ロバに乗ってイエスさまがエルサレムの町に入られたお話を覚えていますか?みんなが「イエスさま!救ってください!」と歓迎したときに、イエスさまの人気を妬んだ先生たちがいたことをお話しました。ユダさんはお金をもらって、その先生たちがイエスさまを捕まえるのを手伝っていたのです。

 ペテロさやほかのお弟子さんたちはびっくりしました。でもイエスさまは「誰を捜しに来たのですか?」と怖がる様子もなく聞きました。やってきた人たちは「イエスを捜している」と答えました。イエスさまは「それはわたしです」と堂々とお答えになりました。

 イエスさまは逃げようとも戦おうともしませんでした。それはこれから起こることが神さまのご計画だと知っていたからでした。一生懸命お祈りしたイエスさまは心の中に勇気と力を神さまからもらっていたので、少しも心配はありませんでした。

 イエスさまは大勢の兵士や役人たちに捕まえられてしまいました。お弟子さんたちは自分たちも捕まって殺されてしまうと思って逃げ出してしまいました。

 どうしてイエスさまは逃げ出さなかったのでしょう。それは、ぼくやわたしが神さまの子どもとして生きるためでした。たった一つしかない、心の中の罪をきれいにするための方法をイエスさまが選んでくれたのでした。それは、イエスさまにしかできないことでした。捕まった後に十字架に付けられることがイエスさまにはわかっていました。それは私たちの身代わりに罰を受けられたのです。

February 06, 2017

02/07(火)~02/10(金) 「ゲッセマネでの祈り」

Bible Story

 先週は、イエスさまとお弟子さんたちが最後のお食事をした時の話でした。

イエスさまはお弟子さんたちとお食事をしてから、ゲッセマネの園というところにいらっしゃいました。オリーブの木が茂るゲッセマネの園はイエスさまがいつもお祈りをする場所でした。外はもう暗くなっていました。 

 この夜、イエスさまは「天の神さま、できれば、わたしが苦しい目にあわなくてもすむようにしてください。」とお祈りしました。それはみんなの罪を赦すために、みんなの代わりに罪の罰を神さまから受けてくださり十字架につかれることになっていたからでした。それはとても苦しいこと、つらいことでした。

 でもイエスさまのお祈りはこれで終わりではありませんでした。「でも、わたしが願うようにではなく、神さまの願われるとおりにしてください。」と一生懸命お祈りしました。イエスさまの額からはポタポタと汗が流れおちました。

 一生懸命お祈りしたイエスさまは、十字架にかけられることが神さまの御心だとわかりました。そしてお祈りをおしまいにして、しっかりと立ち上がりました。

 イエスさまが苦しみながら一生懸命お祈りをしている間、一緒に来ていたお弟子さんたちは、疲れて眠ってしまいました。

 イエスさまはお弟子さんたちを起こすと「起きて、誘惑されてしまわないようにしっかりとお祈りをしていなさい」と言いました。

 今日も「小さい灯」の歌を思い出してほしいと思います。悪魔がフ―っと僕たち私たちの小さい灯を消そうとやってきます。イエスさまがお祈りしていたときも「苦しい事なんてやめちゃえ、やめちゃえ」と「イエスさまがわざわざ身代わりにならなくたって神さまはみんなを赦してくれるよ」と誘惑してきたのかもしれません。でも一生懸命お祈りしていたイエスさまは、ちゃんと神さまの願い通りに勇気をもって苦しいことでも選べるように、神さまの力をいただきました。

 僕たち私たちも、お祈りをしないと負けちゃうことがあることをイエスさまは教えてくださいました。お祈りはお願いをすることだけではありません。神さまの願いを知り、力をいただく方法でもあるのです。さあ今日も一緒にお祈りしましょう。

January 29, 2017

1/30(月)~2/03(金) 「最後の食事」

Bible Story

 イエスさまはお弟子さんたちと一緒に、過越のお祭りをお祝いする食事をしました。そしてその食事の中で「わたしは苦しみを受ける前に、あなたがたと一緒に、この過越の食事をすることをどんなに待ち望んでいたことでしょう。これがあなたがたとの最後の食事です。」とおっしゃいました。

 イエスさまはもうすぐ、私たちの罪の心を赦してきれいにするために、十字架につかれることがわかっていました。

 

 イエスさまは、お弟子さんたちのことが本当に大好きでした。3年半の間、いつも一緒にいて聖書のお話をたくさん伝え、神さまがどんなに私たちのことを愛しているかを教えてくれました。もうすぐイエスさまは一緒にいられなくなります。神さまのお仕事をお弟子さんたちがするようになりま。最後の最後にイエスさまはお弟子さんたちに伝えておきたいことがいくつかありました。

 

 最後のお食事を通してもイエスさまは、イエスさまが十字架にかかられることの意味を教えてくださいました。だから今でも教会では、パンとぶどうジュースでイエスさまが最後のお食事のときに教えてくれた十字架の意味を確信して、パンとを食べ、ぶどうジュースを飲む聖餐式という時間を大事にしています。

 

 それでけでなく、イエスさまはお弟子さんたちの足を洗って、仕えるという心を教えてくれました。本当はイエスさまは足を洗ってもらう立場なのに、進んでお弟子さんたちの足をしもべのように洗われたのです。あたながたも同じように足を洗い合いなさい。愛し合いなさい、赦し合いなさい、仕え合いなさいと教えてくださいました。

 

 1月の暗唱聖句、ヨハネの福音書14章6節の「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」という

みことばも、この最後のお食事のときにイエスさまが教えてくださったことでした。

 イエスさまは父なる神さまへの道です。イエスさまを通して神さまを知ることができるし、神さまの愛を受け止めて、神さまを愛することができるようになります。

 イエスさまが真理です。イエスさまは嘘や間違ったことを教えません。神さまがどんなかたか、どうしたら神さまと一緒に生きていくことができるのかイエスさまが教えてくれます。イエスさまによってそのことを知る事ができます。

イエスさまはいのちです。神さまを信じる人には天国に入ることができる約束と、神さまといつも一緒に生きていくことができる約束があります。それはイエスさまがいのちをくださるからです。

 

イエスさまはお弟子さんたちのことが大好きでした。同じように僕たち私たちのことも大好きです。

僕たち私たちも「イエスさま大好き、イエスさまありがとう」の心を忘れないでいましょう。

January 22, 2017

1/23(月)~1/27(金) 「エルサレムに入るイエス様」

Bible Story

 年長さんは、年少さんから御国幼稚園に通っている人は3年目がもうすぐ終わって卒業ですね。3年間は長いでしょうか、短いでしょうか。年長さんたちも御国幼稚園でいろんな思い出ができたと思いますが、やっぱりあっという間だったかもしれませんね。

 イエスさまは大体30歳の時にお働きを始められましたが、今週のお話はそれから3年半という時間がたったころのお話です。

 3年半の間、イエスさまは聖書のお話をしてくれたり、困っている人や病気の人を助けてくれたり、たくさんの人たちに神さまがどんな方か、どうしたら神さまを信じて生きていくことができるのかを教えてくれました。嵐を静めたこともありました。5つのパンと2匹のお魚で、お腹が空いて倒れそうなたくさんの人たちがお腹いっぱい食べることができたこともありました。(どんなイエスさまのお話を覚えていますか?)

 やがて「イエスさまに王さまになってほしいな」と思う人たちも出てきました。「イエスさまはきっと神さまがイスラエルの国に与えてくださった救い主だ」と思う人たちもたくさんいました。

 このころイスラエルの人たちはローマという国に支配され苦しんでいたので、イエスさまはローマという国を倒して、自分たちを助けてくれる救い主だと思うようになっていたのです。

 もうすぐ春のお祭りの過ぎ越しのお祭りが始まろうとしていました。過越しのお祭りには、遠くに住んでいる人たちもエルサレムにやって来て神殿で捧げものを捧げてお祝いしました。エルサレムの町にはたくさんの人たちが集まって来ていました。

 すると「イエスさまがエルサレムに来られる」というニュースが人から人へと広まっていきました。「ねえねえ、聞いた?イエスさまがエルサレムに来られるって」「聞いた聞いた。あのイエスさまだろう?」そうなんです。この少し前には、香油をイエスさまに注いだマリヤさんの弟のラザロさんが病気で死んでしまったのですが、イエスさまが生き返らせてくださっていたのです。生き返ったラザロさんを見たら、イエスさまが本当に救い主に違いないと誰もが思いました。

 うわさを聞いた人たちは、イエスさまをみんなの王さまとしてお迎えしようとエルサレムに集まりました。「イエスさまが来られたぞ!」誰かが叫びました。「さあ、イエスさまがお通りだ!」みんなは上着を道に敷いたり、棕櫚の葉っぱをふって大歓迎しました。「ホサナ!イエスさま、万歳!」、「イスラエルの王さま!万歳!」みんなは大喜びで叫びました。イエスさまは小さなロバに乗ってゆっくりとエルサレムの町を進んでいきました。威張った顔ではなくて優しく微笑みながら、まっすぐ前を見つめて進んできました。

 それを見ていた聖書の先生たちは、イエスさまの人気が高くなり、みんながイエスさまを歓迎しているのが面白くありませんでした。「イエスが王だって、とんでもない」、「何とかして捕まえてひどい目にあわせてやろう」と話し合っていました。さあ一体どうなってしまうでしょう…。

January 15, 2017

1/16(月)~1/20(金) 「香油注ぎ」 

Bible Story

 ベタニヤという村に3人の仲良し姉弟が住んでいました。一番上のお姉さんはマルタさん、その下の妹はマリヤさん、そして一番下の弟のラザロさんの3人です。

 イエスさまはこの3人のことがとても大好きでした。神さまのお話をたくさんしてくれました。それだけでなくて、今日のお話の少し前には重い病気で死んでしまったラザロさんのことを生き返らせてくださるという奇跡も行ってくださいました。

      

 今日はこの3人のお家にイエスさまが来られて、お食事会が開かれた時の話です。働き者のマルタさんは、今日もおいしいお食事を腕によりをかけて作って、みんなにふるまっていました。ラザロさんはお弟子さんたちと一緒にイエスさまのお話に耳を傾けていました。

 その時、マリヤさんが大事そうに小さな壺を胸に抱えて部屋に入ってきました。壺の中にはマリヤさんの大切な宝物のナルドの香油が入っていました。

 マリヤさんはイエスさまの足元にかがむと、壺の蓋を取ってイエスさまの足にナルドの香油を注ぎました。普通はそんな風に使うことはしませんでした。でもマリヤさんは壺の中に入っている香油を全部注ぎました。それからイエスさまの足に流れる香油を自分の長い髪の毛で丁寧にふき取りました。部屋の中はナルドの香油のいい匂いでいっぱいになりました。

 とっても大事な宝物だったからイエスさまにお捧げして、ありがとうの気持ちをあらわしたマリヤさんでした。ラザロさんを助けてっくれたことも、いっぱい聖書のお話をしてくれたことも、本当にうれしくて、その気持ちをどうしてもあらわしたいと思ったのです。

 けれども弟子のイスカリオテのユダさんは、カンカンに怒って言いました。「なんてもったいないことをするんだ!その香油を売ったらたくさんのお金がもらえて、どれだけ困っている人を助けることができると思ってるんだ!」でもそれは、ユダさんがみんなのお金をこっそりと使っていたからでした。ユダさんは自分が使えるお金にならなかったことが悔しかったのです。

 そして、ユダさんだけでなくてお弟子さんたちも一緒になってマリヤを責めました。けれどもイエスさまは優しくおっしゃいました。「マリヤを責めてはいけません。マリヤはりっぱなことをしてくれたのです。わたしが天の父なる神さまの元に帰る準備をしてくれたのです。」

 イエスさまはご自分がもうすぐ十字架にかかるときが来ていることをご存知だったのです。マリヤさんは4イエスさまが亡くなる前に、前もって体に油を体に塗ってくれただと言われたのです。

 マリヤさんはイエスさまのことがとっても大好きでした。そして、マリヤさんは自分のできる一番の方法でイエスさまに感謝を伝えました。みなさんだったらどうやって感謝の気持ちをあらわすことができるでしょうね。考えてみてください。そして嘉山先生に教えてくれたらとっても先生もうれしいです。

January 10, 2017

1/11(水)~1/13(金) 「宮きよめ」

Bible Story

 さあ3学期はイエスさまのご生涯から聖書のお話をしていきたいと思います。

イエスさまは神さまの喜ばれることはどんなことか、神さまの悲しまれることはどんなことか、たくさんの聖書のお話をしてくれました。そして、お話だけではなく行いによっても教えてくれました。

 今日のお聖書のお話は、エルサレムという町で、過越しの祭りという大きなお祭りが始まろうとしていたときの出来事です。

 過越しのお祭りは、遠い昔、エジプトという国で奴隷とされていたイスラエルの人々が、神さまによって解放されて、エジプトの国から脱出したことを記念するお祭りでした。神さまがどんなに素晴らしいことをしてくださったのか、忘れずに神さまに感謝をするお祭りでした。

 お祭りには遠くの町や村からも大勢の人が旅をして、エルサレムという町に集まりました。エルサレムには神殿と言ってお礼拝をする特別な場所がありました。神殿はとても大切な場所で神さまと人をつないでくれる大切な場所でした。

 イエスさまとお弟子さんたちもこの神殿にやってきました。もちろん、お礼拝をするためでした。神殿の中ではみんなが一生懸命お祈りをしていたでしょうか。実は違っていました。「さぁさぁ、いらっしゃい、いらっしゃい」とお店の人たちの声がしていました。それは神殿で神さまにお捧げする牛や羊や鳩などを売っているお店でした。遠いところから旅をして、捧げものの牛や羊を一緒に連れてくるのは大変です。だから近くで捧げものを買って神さまにお捧げする人たちがいたのです。

 神殿のお店やさんでは、他のところで買うよりもずっと高い値段で売っていました。それでも捧げものを準備するためにお客さんは次から次へとやってきます。お店やさんは神さまを礼拝する場所で、神さまのことより自分たちのお金儲けのことばかりを考えていました。

 その様子を見たイエスさまは、とっても悲しくなりました。そして、細い縄を見つけると、その縄でむちを作りました。それから厳しい顔で、むちを振ると牛や羊たちを神殿から追い出し始めました。それから鳩を売っている人たちに言いました。「さあ、鳩をもって出て行きなさい。ここはわたしのお父さまの家です。礼拝の場所です。お金儲けの場所にしてはいけません!」

 どうしてイエスさまは、動物や商売をしている人たちに、出て行きなさいと追い出したのでしょう?

それは神さまと人を結びつける大切なお礼拝の場所を、神さまのことを忘れてお金儲けをして、神さまを礼拝する心を持っている人たちの邪魔をしていたからでした。

 お礼拝は、私たちの心が神さまとガッチャンコと繋がることができる大切なものです。イエスさまがとっても大切にされたことを忘れないで、心を込めてお礼拝をしましょうね。

December 11, 2016

12/12(月)~12/16(金) 「闇に輝く光」 お祝いをしに行った人たち

Bible Story

 イエスさまがベツレヘムの家畜小屋でお生まれになった日の夜のことです。ベツレヘムの近くの野原では、羊飼いたちが焚火を囲みながら羊の番をしていました。それは羊たちが寝ている間に悪い人が来て羊を盗んでいったり、羊を食べにライオンやクマが襲って来た時に守るためでした。

 突然、とっても明るい光が羊飼いたちを包みました。今まで見たことがないほどの輝きでした。それは神さまから遣わされてきたみ使いが現れたしるしでした。羊飼いたちはとってもびっくりました。そして、とっても怖くてぶるぶる震えました。

 すると、み使いが優しく声をかけました。「怖がらなくても大丈夫ですよ。素晴らしいお知らせを伝えに来たのです。今日、ベツレヘムであなたがたのために救い主がお生まれになりました。飼い葉おけの中に布にくるまれて眠っている赤ちゃんが目印です。」み使いがそう告げると、たくさんの天使が現れて声を合わせて神さまを賛美してこう言いました。「神さまに栄光がありますように、そして神さまの御心にかなう人たちに平和がありますように!」

 

 やがて天使たちが見えなくなると、いつもの静かな夜が戻ってきました。さっきまで怖がっていた羊飼いたちの心は、なんだかとってもぽかぽかして、うれしい気持ちがあふれてきました。まるでさっきまで暗かった心にピカピカと光が灯ったようでした。「救い主がお生まれになったって」、「ぼくたちのためにだって」、「飼い葉おけの中に布にくるまれて寝ている赤ちゃんだよって言ってたね」、「ねぇみんなで捜しに行こうよ!」羊飼いたちは羊をそこに置いたまま急いで捜しに出かけました。

 一生懸命捜した羊飼いたちは、イエスさまのいらっしゃる家畜小屋を見つけることができました。み使いの知らせの通り、赤ちゃんは飼い葉おけの中でスヤスヤと眠っていました。羊飼いたちは静かに家畜小屋に入ると「この赤ちゃんがぼくたちの救い主なんだね」と喜びました。羊飼いたちはヨセフさんとマリヤさんに「み使いが現れて教えてくれたんです。」「本当におめでとうございます」とあいさつをしてから、羊の待っている野原に戻っていきました。

 

 また、同じ夜のことです。東の方にある大きな国では、星の博士たちが空にひときわ輝く不思議な星を見つけました。博士たちにはその星が、ユダヤの国に新しい王さまがお生まれになったことを知らせる星だということがわかりました。「新しい王さまのお生まれを知らせている、さあ私たちもお祝いのためユダヤの国まで旅をしよう」と言って、遠い遠いユダヤの国までお祝いのために出かけることにしました。今のように飛行機も電車もありません、もちろん自動車もバイクもありません。ラクダに乗って何カ月も旅を続けてやってきました。

 ようやくベツレヘムに着いた博士たちは、イエスさまを見つけだしました。東の国の博士たちは、大事に持ってきた宝物の黄金と乳香と没薬をイエスさまにプレゼントしました。それは、とっても素晴らしいプレゼントでした。

 イエスさまがお生まれになったことを知った羊飼いも博士たちもイエスさまに会いに出かけました。心からお祝いをしたい。イエスさまにお会いしたいと思ったからでした。

 

 さあ御国幼稚園の皆さんは、今週祝会を迎えます。祝会はイエスさまが私たちの救い主としてお生まれくださったことを感謝して、お祝いをする時です。皆さんも歌や劇のプレゼントを用意していますね。今までで一番上手にできるように、心を込めてイエスさまにお捧げしましょうね。

December 04, 2016

12/5(月)~12/9(金) 「救い主の誕生」 ヨハネの福音書1章12節、ルカの福音書2章1-7節

Bible Story

 マリヤさんとヨセフさんは仲よく暮らしていました。もうすぐ生まれる赤ちゃんのためにいろいろと準備をしていました。ところが、そんなある日王さまから大変な命令が出されたのです。王さまはどこにどのくらいの人が住んでいるかを調べようと「自分のふるさとに帰って、名前や年を届けなさい」と命令したのです。

 とても大変なことになってしましまいた。ヨセフさんとマリヤさんは、ベツレヘムという町まで旅をしなければなりませんでした。王さまの命令には従わなければなりません。たくさんの荷物とマリヤさんをロバに乗せてヨセフさんは出発しました。何日もかかる旅です。やっとベツレヘムに着いた頃にはすっかり疲れていました。暗くならないうちに泊まるところを探さなければなりません。ヨセフさんは宿屋さんの前に立つとトントンと戸を叩きました。「どうか泊めていただけませんか」とヨセフさんがお願いをしました。けれども宿屋の主人は答えて言いました。「うちは満員です。よそを捜してください。」

 町には王さまの命令のために、いつもはよそに住んでいる人たちが集まって来ていたので、どこの宿屋さんもすでにお客さんでいっぱいでした。一生懸命探しましたがどこも満員で泊めてくれません。

 するとかわいそうに思ったある人が「ロバや牛と一緒でよければ泊めてあげますよ」と言ってくれました。「ありがとうございます。とっても助かります。」こうしてヨセフさんとマリヤさんは家畜小屋に泊ることになりました。

 そこにいる間にマリヤさんは赤ちゃんを産みました。かわいい元気な男の赤ちゃんでした。ヨセフさんは牛のご飯を入れる飼い葉おけに新しい藁を敷いてベッドをつくって赤ちゃんを寝せました。この赤ちゃんがみ使いが知らせてくれた救い主イエスさまなのです。

 イエスさまは神さまなのに、人間の赤ちゃんになって生まれてくださいました。それはぼくたち私たちの心を照らして明るい心にしてくれるためでした。とってもうれしいですね。イエスさまに感謝しましょうね。

November 27, 2016

11/28(月)~12/2(金) 「ヨセフの夢」(救い主の預言と成就)マタイの福音書1章18-23節

Bible Story

 うーん、本当にそんなことがあるのかなぁ…。ヨセフさんは考え込んでいました。

ヨセフさんはマリヤさんと結婚することになっていましたが、マリヤさんのおなかの中に赤ちゃんができたことを聞いたのでびっくりしてしましました。

 マリヤさんはヨセフさんに、み使いがマリヤさんのところに来て神さまのことばを伝えてくれたことも、そして、神さまの力によって赤ちゃんが与えられたことも伝えていました。

 でも、ヨセフさんには簡単には信じられませんでした。だってそんな不思議なことが起こったことは一度もなかったからです。

 もちろんヨセフさんも神さまを信じていましたし、神さまのことが大好きでした。それでも、ヨセフさんが簡単には信じられないように、周りの人たちもきっとそんな不思議なこと信じられないだろうなぁ…とも考えていました。

 もしもおなかの中の赤ちゃんがヨセフさんの子どもではないとわかったら、マリヤさんはとってもひどい罰を受けなければなりませんでした。

 ヨセフさんはマリヤさんのことも大好きなので、マリヤさんがひどい罰を受けるようになることも嫌でした。かといって、このまま結婚してもいいのか…ヨセフさんはとっても苦しみました。

 

 ある晩のことです。ヨセフさんが眠っていると、夢の中に神さまから遣わされてきたみ使いが現れて言いました。「ヨセフ。心配しないでマリヤと結婚しなさい。マリヤは神さまの力によって男の子を産みます。名前を『イエス』とつけなさい。この子は神さま、はるか昔から約束してくださっていた救い主なのです。」

 ヨセフは「えっ?救い主だって!私たちを罪から救って助けてくださるかたのこと?」とびっくりしました。

 その時、ヨセフさんは昔、預言者のイザヤさんが預言していた旧約聖書の言葉を思い出しました。特別な赤ちゃんが生まれること。それはまだ結婚していない女の人から生まれることが預言されていました。特別な赤ちゃんは「インマヌエル」と呼ばれると書いてありました。「インマヌエル」という言葉は「神さまが私たちと一緒におられる」という意味です。神さまが人間になって私たちのそばに来てくださるということが預言されていました。

 

 目が覚めたヨセフさんは、もう何も心配しませんでした。神さまがマリヤさんに赤ちゃんをくださったことがよくわかったのです。ヨセフさんは神さまに感謝のお祈りをしました。そして、マリヤさんと結婚して、大切にマリヤさんとおなかの中の赤ちゃんを自分の子どもとして守ってあげました。

November 20, 2016

11/21(月)~11/25(金) マリヤへの御告げ ヨハネの福音書 1章9節、ルカの福音書1章26-38節

Bible Story

 ガリラヤのナザレという町に、マリヤという名前の若い女の人が住んでいました。マリヤさんはもうすぐ大工のヨセフさんと結婚することになっていました。お嫁さんになる日のことをとっても楽しみにしていたマリヤさんのところに、ある日のことです。神さまからおことばを託されて遣わされてきた御使いが語りかけました。「おめでとう、マリヤさん。神さまあなたと一緒にいらっしゃいます。」

 マリヤさんはびっくりしてしまいました。だって突然、御使いがあらわれて「おめでとう」って言われたのですから。何のことかわからず、とっても怖い気持ちで心はドキドキしていました。

 御使いは続けて「怖がることはありません。」と言いました。それから「あなたは男の子を産みます。名前を『イエス』と名付けなさい。その子は昔々から神さまが約束してくださっていた救い主なのです。」と神さまのおことばを告げました。

 マリヤさんは「えっ、どうしてそんなことがあるでしょう。まだヨセフさんのお嫁さんにもなっていないのに」と言いました。

 御使いは、とっても大事なことをちゃんと心で受け止めてほしいという気持ちを込めて「神さまのお力によって赤ちゃんを産むのです。生まれる赤ちゃんは神さまの子どもです。神さまにはできないことはありません。」と言いました。

 それを聞いたマリヤさんは「そうだわ。今はどういうことかわからないけど、神さまにはどんなことでもおできになるのだから、おまかせしましょう」と、しっかりと決心をして御使いに答えました。「はい。私は神さまがおっしゃるとおりになんでもいたします。どうぞ、おことばどおりになりますように。」

 神さまのおことばを信じて、お従いできる心を持っていたマリヤさんだから、イエスさまのお母さんに選ばれたのです。

 神さまは、救い主を送りますよと、ずーっと昔に約束してくださっていました。イエスさまは、神さまから離れて迷子になっている人たちの暗い心を明るく照らす光としてお生まれになりました。

 迷子になって帰れない子どものような私たちをもう一度、神さまの元に帰ることができるように助けてくださるために、私たちのところに来てくださった神の御子です。

 マリヤさんが、神さまのおことばに「いやです」と言っていたら、イエスさまは生まれませんでした。神さまのおことばに、マリヤさんのように「はい」と言える、素直な心になれるように、一緒にお祈りしましょう。

November 13, 2016

11/14(月)~11/18(金) 救い主を紹介するために生まれた人

Bible Story

 神さまのためのお仕事をしていた祭司のザカリヤさんには子どもがいませんでした。奥さんのエリサベツさんと「神さま、赤ちゃんを与えてください」と何度もお祈りしましたが、赤ちゃんが生まれないうちに二人とも年をとって、おじいちゃんとおばあちゃんになってしまいました。二人はもうあきらめてしまいお祈りするのをやめていました。それでも二人とも神さまのことが大好きで、神さまの教えを守って暮らしていました。

 そんなある日のことです。ザカリヤさんが神さまを礼拝する神殿というところで、とても大切なお仕事をしていたときに「ザカリヤ」と呼びかける声が聞こえました。それは神さまのもとから遣わされてきた御使いでした。ザカリヤさんはびっくりしてしまいました。もっとびっくりしたのは、御使いはザカリヤさんにこう告げたことでした。「神さまは、ちゃんとお祈りを聞いておられましたよ。エリサベツは男の子を産みます。名前を『ヨハネ』とつけなさい。ヨハネは救い主がいらっしゃるときに、救い主をお迎えするために、みんなの心を準備する大切なお仕事をする人になります。」

 それからしばらくして、御使いの御告げの通りに元気な男の赤ちゃんが生まれました。もちろん名前は「ヨハネ」とつけました。ザカリヤさんはヨハネさんが生まれたときに、神さまに「ありがとうございます」のお祈りをしました。そして「神さまはなんて素晴らしい方でしょう」と神さまを賛美しました。

 ヨハネさんは、神さまに守られてすくすくと育ちました。そして大人になったときに、御使いが告げたとおりに、神さまの大切なお仕事を始めました。

 ヨルダン川という川のそばで、大きな声で「みなさん、悪いことはやめて神さまを信じましょう」と教え始めました。するとたくさんの人たちが集まって来てヨハネさんから、たくさんの神さまのお話を聞きました。

 ヨハネさんがどんなことでもよく教えてくれるので、「ヨハネさんが救い主なのかもしれない」という人もいました。でも、ヨハネさんは「いいえ、違います。私のあとから来られる救い主はもっと素晴らしい方です。」と言いました。

 ヨハネさんはやがて「世の光」としてこの世界に来られる救い主イエスさまを紹介するお仕事を神さまから任されていたのです。ヨハネさんのお話を聞いて、大勢の人がイエスさまを信じるようになりました。ヨハネさんはイエスさまをお迎えする準備をしたのです。

 

 さあ、御国幼稚園のみなさんもクリスマス祝会に向けて準備が始まりました。イエスさまにありがとうの心で祝会が迎えられるように、心の準備をしましょうね。

November 06, 2016

11/07(月)~11/11(金) 選ばれたダビデ サムエル記第一 16章1-13節

Bible Story

 サウル王さまが神さまの命令を守らず、自分勝手なことをするようになってしまいサムエルさんはとっても悲しんでいました。がっかりしているサムエルさんに神さまが話しかけられました。「サムエル、サムエル。いつまでサウルのことで悲しんでいないで、ベツレヘムに行きなさい。そこに住んでいるエッサイという人の息子の中から新しい王さまを選んだ。」

 

 でもサムエルさんは、サウル王さまが新しい王さまの話を聞いたら絶対に怒ると思って怖くなりました。怖がるサムエルさんに神さまは「大丈夫だからわたしの言う通りにしなさい」と励ましてくださいました。サムエルさんは勇気をもらって出かけました。

 ベツレヘムに着くと「神さまに捧げものをするために来ました。」と言って、エッサイさんとその息子たちを招きました。

 エッサイさんと息子たちがやってきました。サムエルさんは一番上のお兄ちゃんを見たときに「ああ、神さまが選んだ新しい王さまはこの人に違いない」と思いました。背も高くて、がっしりとして強うそうです。それにハンサムで、とってもかっこいいお兄さんでした。

 でも神さまはサムエルさんに「サムエル、この人ではありません。見た目がよいかどうかが大切なのではありません。わたしは心の中を見ています。」と語りかけられました。二番目の息子も、三番目の息子も、四番目、五番目、六番目、七番目…そこにいた息子の誰一人神さまが選ばれた人はいませんでした。

 サムエルさんは「これで全員ですか?」とエッサイさんに聞きました。すると「もう一人います。一番下の息子は今、野原で羊の番をしています。」とエッサイさんが答えました。サムエルさんは「その子をここに連れてきてください」とお願いしました。

 サムエルさんのところに連れてこられた男の子は、ダビデという名前でした。頬がピンクで、目がキラキラしていて、とっても元気そうな男の子でした。ダビデさんは、とっても勇気があって、何よりも神さまのことが大好きでした。神さまがサムエルさんに語りかけました。「わたしが選んだのはこの男の子だ。」

 サムエルさんはみんなの前で、ダビデさんの頭に油を注ぎました。それは王さまに任命しますというしるしでした。神さまはダビデさんを神さまのお仕事のために選ばれました。神さまはダビデさんの心をご覧になって、神さまを信じ、とっても神さまのことが大好きなダビデさんを新しい王さまに選ばれたのです。

 でもダビデさんがサウルさんに代わって王さまのお仕事を始めるのは、もう少し後のことです。すぐに王さまになったわけではありません。御国幼稚園の皆さんも神さまのお仕事のお手伝いを今もすることができます。でも神さまを大好きな心を忘れずに大きくなったら、もっと大切なお仕事を任せてもらえるようになります。今よりももっともっと大切なお仕事を泣かせてもらえるように、神さまを大好きな気持ちを忘れないでいましょうね。

October 30, 2016

10/31(月)~11/04(金) サウルの失敗 サムエル記第一 13章1節~1-14節

Bible Story

 イスラエルの王さまに選ばれたサウルさんは、兵隊を引き連れて、強い敵と戦わなければなりませんでした。それは大変な仕事ですから、神さまに助けていただかなければできません。 サムエルさんがサウルさんに言いました。「先にギルガルに行って、七日間、私のことを待っていなさい。そこで私は神さまを礼拝して、捧げ物をささげます。そして、あなたに神さまのおことばを伝えます。」

 

 サウル王さまは、イスラエルの兵隊をギルガルに集めました。敵のペリシテ人もイスラエル人と戦うために、武器や戦車を準備して数えきれないほどの兵隊を引き連れて集まってきました。ところが、イスラエルにはたったの3千人しか兵隊がいませんでした。おまけにちゃんとした武器もありませんでした。強そうな数えきれないほどの敵を見たイスラエルの兵隊たちは、「本当に勝てるのかなぁ」と、だんだん怖くなってきました。

 サウル王さまもドキドキハラハラしてきました。約束の7日が経つのにサムエル先生がギルガルにまだ来ないのでした。強そうな敵を目の前にイスラエルの兵隊たちは、「サウル王さまは頼りにならない」と言って今にも逃げ出しそうです。おまけに敵も攻めてきそうです。ついにサウルさんは待ちきれなくなってしまいました。「しかたがない。さあ、神さまへのささげものを持ってきなさい」サウル王さまは家来に命じました。

 サムエル先生を待たないで自分で勝手に捧げものをしてしまいました。それはサウル王さまがしてはいけないことだったのです。ちょうど捧げ終わったときにサムエル先生がやってきました。

 「なんということをしてしまったのですか。」サムエル先生の厳しい声が響きました。大変な戦いだからこそ、神さまのおことばを聞き、神さまに従う必要があったのです。

 叱られたサウル王さまは、言い訳をして心からごめんなさいと言いませんでした。サムエル先生はサウル王さまに「神さまの命令に従わないあなたは王さまとして失格です。神さまは他の人を王さまにお選びになります。」と告げました。

 サウル王さまは、いつの間にか神さまのことよりも人の目や言葉の方が気になり、大事になっていきました。御国幼稚園の皆さんは、いつでも神さまのことを忘れないで、神さまにお祈りができる子どもでいてくださいね。

October 23, 2016

10/24(月)-10/28(金) 最初の王サウル サムエル記第一 8章1節-10章24節

Bible Story

 サムエルさんは、長い間、神さまと一緒に歩みながらイスラエルの国のリーダーとして、りっぱにお仕事を続け、おじいさんになっていました。

 ある日のことです。サムエルさんのところに来た人たちが言いました。「サムエルさん。サムエルさんの後を継いだ息子さんたちは、サムエルさんのようにりっぱにお仕事をしてくれないので困っています。他の国のように王さまがほしいのです。」サムエルさんの息子たちは、神さまを無視していたのです。

 サムエルさんは悲しくなりました。それは、イスラエルの国は神さまが本当の王さまとして治めておられる特別な国でした。でも、神さまに頼るのではなく、王さまに頼ろうとしていたからでした。

 サムエルさんは神さまにお祈りしました。「神さま、どうしたらよいでしょうか?」すると、神さまは「みんなの願いをかなえることにしよう。ただ、王さまが選ばれたらどういうことになるか、しっかりと教えておきなさい」とサムエルさんに答えられました。

 サムエルさんはイスラエルの人たちを集めて言いました。「王さまが国を治めるようになったら、王さまの命令で子どもたちは戦争に行って戦わなければなりません。王さまのために辛い仕事もしなければならなくなります。お金やお野菜や家畜も、王さまに納めなければならなくなります。それでもいいのですか?」みんなは「それでもかまいません。王さまは私たちの敵と戦って守ってくれるでしょうから。」と答えました。

 神さまはベニヤミンという一番小さいグループの中から、サウルさんという若者を王さまに選びしました。サウルさんは、お父さんの言いつけを守り、また、人にも優しくできる、威張らない元気な若者でした。もちろん神さまのことが大好きでした。神さまはサムエルさんにサウルさんを王さまとして選んだことを教えてくれました。それから、サムエルさんはイスラエルの人たちを集めました。「神さまはあなたたちの願いを聞き届け、王さまを選んでくださいました。でも、イスラエルの本当の王さまは神さまだということを、決して忘れてはいけません」と言いました。

そしてサムエルさんは、みんなにくじを通して、神さまが選んだ王さまがみんなにわかるようにしました。何度も何度もくじを引いていくと、最後のくじはサウルさんに当たりました。みんなはサウルさんのことを捜しましたが見つかりませんでした。人々は神さまに「サウルさんはどこにいるのですか?」と尋ねました。神さまは「荷物の後ろに隠れている」と答えられました。人々は走って行ってサウルさんをみんなの前に連れてきました。サウルさんは誰よりも背が高く、りっぱでした。「神さまが選んだ王はこの人だ!」とサムエルさんが言うと、みんなは大喜びで「王さま、万歳!」と叫びました。サウルさんはどんな王さまになっていくのでしょうね。続きはまた来週お話します。

 

October 16, 2016

10/17(月)~10/21(金) 少年サムエル「神さまに呼ばれたサムエル」 サムエル記 第一 3章

Bible Story

 今週は小さな時から神さまのお仕事をお手伝いしていたサムエルさんのお話です。サムエルさんは、年少さんくらいの頃から、神殿という神さまを礼拝する場所で、神さまのお仕事をしていた祭司のエルさんのお手伝いをしていました。

 そのころ、多くの人たちは神さまが話しかけても知らんぷりで、だんだん神さまが話しかけてくださることがなくなってきていました。

 ある夜のことです。サムエルさんは、神殿で一人眠っていました。すると「サムエル、サムエル」と名前を呼ぶ声が聞こえました。サムエルさんは「はい」と言って、祭司のエリさんのところに急いで走って行きました。そしてエリさんのところに行くと「はい。なんでしょうか?」と言いました。でも、エリさんはサムエルさんを呼んでいませんでした。エリさんは「いいや、私は読んでいないよ。さあ、帰っておやすみ」と答えました。サムエルさんは、戻るともう一度眠りました。

 眠っているサムエルさんに「サムエル、サムエル」と呼ぶ声がもう一度聞こえました。今度もサムエルさんは「はい」と返事をしてから、急いでエリさんのところに走って行きましたが、やっぱりエリさんは読んでいませんでした。もう一度サムエルさんは戻ってもう一度眠りました。

 すると、「サムエル、サムエル」と名前を呼ぶ声がまた聞こえてきました。今度は間違いない。サムエルさんは元気に「はい」と答えると、急いでエリさんのところに走って行きました。ところがやっぱりエリさんはサムエルさんを呼んではいませんでした。けれども3回も繰り返し名前を呼ばれたことで、エリさんはやっと神さまがサムエルさんにお話をしようと、名前を呼んでおられることに気がつきました。そうなんです。サムエルさんの名前を呼んでいたのはエリさんではなくて神さまだったのです。

 それでエリさんはサムエルさんに「サムエル、さあ戻っておやすみ。今度、呼ばれたら、『主よ、お話しください。しもべは聞いております。』とお答えしなさい」と教えてくれました。

 サムエルさんはエリさんの言うとおりに戻って自分のお布団に潜り込みました。すると、神さまが「サムエル、サムエル」と呼ばれました。サムエルさんは「お話しください。しもべは聞いておいております」と答えました。

 この夜、神さまはサムエルさんに特別なことをお話になりました。そして、この日からサムエルさんは神さまのお言葉をみんなに伝える預言者というお仕事をするようになりました。

 小さい時から神さまのお仕事のお手伝いをしていたサムエルさんは、神さまの語りかけに気がつくことができました。

 

 神さまがお話をされるときに気がつくことができる人になって欲しいと思います。皆さんがこうして聞いている聖書のお話を通しても神さまはみんなに語りかけてくださいます。「神さまお話してください。ぼくは、私は、ちゃんと神さまのお話を聞いています」そういう心を神さまは喜ばれます。

September 18, 2016

09/20(火)~09/23(金) ペテロ3 「ペテロの新しい出発」 ヨハネの福音書21章1-19節

Bible Story

 イエスさまが捕まってしまった夜、ペテロさんは鶏がなく前に3回も「イエスなんて知らないよ」と言ってしまいましたね。その後、イエスさまは十字架にかけられて死んでしまいました。けれども、3日目の朝にイエスさまはよみがえられ、何度もお弟子さんたちに会ってくださいました。死からよみがえったイエスさまに出会えたお弟子さんたちは、とっても喜びました。でも、ペテロさんは、「イエスなんて知らないよ」と3回も行ってしまったことを、悲しい気持ちで後悔していました。

 ある日のことです。ペテロは仲間に言いました。「ぼく、湖に魚を捕りに行くよ。」みんなも一緒に行くことにしました。けれども一晩中頑張りましたが一匹も魚を捕まえることができませんでした。

 朝が近づいてきて、少しずつ明るくなってきたころ、岸の方から誰かが「舟の右側の方に網を下ろしてごらん。そうすれば魚が取れますよ」と教えてくれました。ペテロさんたちが言われたとおりにすると、なんと本当にたくさんの魚が捕れました。

 そのとき、最初にヨハネさんが「あ!イエスさまだ!」と気が付きました。そうなんです。教えてくれたのはイエスさまだったのです。ペテロさんは裸でお仕事をしていたので、慌てて上着を着るとザブーンと湖に飛び込むと岸にいるイエスさまに向かって泳ぎ始めました。

 ペテロさんが岸につくとイエスさまは火を燃やして魚とパンを焼いて待っていてくれました。あとから舟で到着したお弟子さんたちみんなで朝の食事をしました。イエスさまと一緒にみんなで食事をするのは、久しぶりでした。

 食事の後、イエスさまがペテロさんに向かっておっしゃいました。「ペテロ、あなたは、他の人よりもずっとわたしを愛しますか?」ペテロさんはドキッとしました。前のペテロさんなら「当たり前じゃないですか。ぼくが一番にイエスさまを愛するに決まってます。」と胸を張って答えたでしょう。でも、ついこの前3回も「知らないよ」と言ってしまったばかりなので、小さな声で「はい。ぼくがイエスさまをだいすきなことは、イエスさまが一番よく知っていてくださいます。」と答えました。

 イエスさまはニコッと笑うと「わたしを信じる人たちのお世話をしなさい」とおっしゃいました。そしてもう一度「ペテロ、あなたはわたしを愛しますか?」とおっしゃいました。「はい。イエスさまがそのことをご存知です」と答えました。するともう一度「わたしを信じる人をお世話しなさい」とおしゃいました。

 それからイエスさまはもう一度「あなたはわたしを愛しますか?」とおっしゃいました。3回も聞かれたペテロさんは心がドキンとしました。3回も「知らないよ」と言ってしまったときのことを思い出したからです。それから静かに「イエスさまはぼくのことを誰よりもわかっていてくださいます。ぼくがイエスさまを大好きなことはイエスさまがわかってくれていてくださいます。」と答えました。イエスさまはにっこり笑って、「わたしに従ってきなさい」と言われました。

 ペテロさんは、もう自信満々で自分は大丈夫という気持ちはありませんでした。でも、イエスさまが自分の弱いところをわかっていて、受け止めてくださり、祈って助けてくださることがわかるようになりました。

 

 イエスさまは皆さんにも、「わたしのことを愛しますか」と質問されます。皆さんはどう答えますか?「イエスさまが僕の事・私のことを大好きだって知ってます。だからイエスさまのことが僕も・私も大好きです。」って答えることができたらイエスさまは喜んでくださるでしょうね。

September 11, 2016

09/12(月)-9/16(金) ペテロ2 「ペテロの失敗」 ルカの福音書22章31-34,54-62節

Bible Story

 イエスさまが十字架にかけられる少し前のお話です。イエスさまがペテロさんに「あなたの信仰がなくならないように、神さまにお祈りしましたよ。」と言いました。

 ペテロさんはイエスさまに自信満々で答えました。「えー。ぼくの信仰がなくなるですって?そんなばかなことはありえないですよ。ぼくは絶対イエスさまを信じるのをやめません。絶対です。イエスさまのためなら死んだってかまいません。そのくらい信じてるんですよ。」

 

 でもイエスさまは「ペテロ。あなたは今日、鶏がなく前に、3回わたしのことを知らないと言います。」と答えられました。それでもペテロさんは大好きなイエスさまのことを知らないなんて絶対言うはずないのに、変なイエスさまだなぁ…と思いました。

 その日、イエスさまのことが大嫌いだった人たちがイエスさまを捕まえにきました。イエスさまを十字架にかけるためでした。お弟子さんたちは怖くなってみんな逃げだしてしまいました。ペテロさんもイエスさまのことを一人残して逃げてしましまいた。でも、やっぱりイエスさまのことが心配になって、遠くからこっそりついていくことにしました。

 イエスさまは裁判のために大祭司の家に連れて行かれました。ペテロさんはこっそり大祭司の家のお庭に忍び込みました。その日はとっても寒い夜で兵隊たちは焚火をして寒さをしのいでいました。ペテロさんも焚火のそばに腰を下ろしました。すると一人の女の人がペテロさんの顔を見て言いました。「この人、イエスと一緒にいた人だわ」ペテロさんはドッキリしてしましまいた。「えーなに言ってるんですか。ぼくはイエスなんて知りませんよ!」

 しばらくすると別の男の人が言いました。「あなたもイエスの仲間だね。」ペテロさんは大きく首を振って「違う、違う。そんな人なんて知らないってば!」ペテロさんの心はドキドキしていました。イエスさまの弟子だなんてばれてしまったら自分も捕まえられて殺されちゃうかもしれないと思っていたのです。

 

 一時間くらい経ったときにまた別の男の人がペテロさんに言いました。「この人がイエスと一緒にいるところを見たことがあるぞ」ペテロさんは大きな声で「イエスなんて知らないって言ってるだろうが!」ペテロさんが言い終わると鶏がコケコッコーと鳴きました。

 イエスさまは振り返ってペテロさんを見つめました。その瞬間、ペテロさんはイエスさまのことばを思い出しました。イエスさまのおっしゃった通りでした。3回も知らないって言ってしまいました。

 ペテロさんは逃げ出すように大通りに飛び出しました。そして大好きなイエスさまのことを知らないって言ってしまったことが悲しくて大声で泣きだしてしまいました。

 イエスさまは、私たちが失敗しやすい者だということをご存知です。だからペテロさんのためにお祈りしてくださったイエスさまは、同じように私たちのためにもお祈りしていてくださいます。「失敗したからもうだめ」なんて決して言われません。イエスさまがお祈りしていてくださることを忘れないでくださいね。そして、自分は大丈夫だなんて思いこまないで、イエスさまに助けていただきましょうね。

September 04, 2016

0905(月)-09-08(木) ペテロ1 「水の上を歩いたペテロ」 マタイ14章22章-23節

Bible Story

「さあ、早く舟に乗り込んで出発しなさい!」イエスさまがお弟子さんたちをガリラヤ湖の向こう岸に送り出そうとしていました。もうすぐ日も暮れそうです。お弟子さんたちを先に向こう岸に送り出した後に、イエスさまはそこに集まっていた沢山の人たちを、それぞれのお家に向けて帰らせました。みんなが帰るとイエスさまは一人山に登りお祈りを始めました。

 そのころ、お弟子さんたちは順調に舟をこいで進んでいましたが、突然、山から湖の上に向かって強い風が吹き始めました。お弟子さんたちが一生懸命舟をこいでも、向い風に押し戻されるようにして先に進めません。日が暮れる前には出発したのに、夜遅くなっても少しも前に進めません。

 夜中の3時ごろのことです。「わーっ、なんだあれは!」一人のお弟子さんが大声で叫びました。指さす方を見てみると暗い湖の上を誰かが歩いてくるのが見えました。「ひゃー幽霊だぁ!怖いよう!」お弟子さんたちは怖くて怖くて全員ぶるぶる震えていました。

 幽霊はだんだん舟に近づき、舟の横まで来て止まりました。すると「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と語りかける声が聞こえてきました。それはイエスさまの声でした。お弟子さんたちがこわごわ目を開けてみてみると、イエスさまが困っているお弟子さんたちを助けに来てくれたのでした。

 そのとき、ペテロさんは目を丸くして湖の上に立っているイエスさまを見つめました。そしてペテロさんは言いました。「本当にイエスさまなら、ぼくに『水の上を歩いてここまで来なさい』と命令してください。」ペテロさんはイエスさまが命じてくれたら僕にも絶対できると思ったのです。

 イエスさまはペテロの顔をじっと見つめて、「さあ、こっちへ来なさい」と優しく答えられました。ペテロさんは勇気を出して舟から降りると、イエスさまの方に向かって歩き始めました。一歩目、二歩目…。イエスさまをじっと見つめて歩いていました。

 

 そのとき、ビューっと風が吹きました。ペテロさんは思わずイエスさまから目をそらすと、大きな波が目に入りました。イエスさまを見つめて歩いていたときには全然怖くなかったのに、イエスさまから目を離した瞬間怖い気持ちが心に浮かんできました。

 すると、ブクブクブク...とペテロさんは湖に沈みかけ「イエスさま!助けてください!」と叫びました。

 イエスさまはすぐに手を差し伸べてペテロさんを水から引き揚げ助けてくれました。そして、「どうしてわたしを信じ続けなかったのですか?」と言われました。

 二人が舟に乗り込むとそれまでビュービュー吹いていた風はピタっとやみました。お弟子さんたちはこれらの出来事を通してイエスさまが神さまなんだと本当にわかりました。そして「確かにあなたは救い主です。」と礼拝しました。

 幼稚園の皆さんも神の子のイエスさまが一緒にいて助けてくださることを忘れないでくださいね。

July 18, 2016

0719(火) 空の鳥、野の花を見なさい!

Bible Story

 ある時のことです。イエスさまのお話を聞くために多くの人たちが集まってきました。そこでイエスさまは山に登られました。もちろん、みんなも一緒についてきました。それからイエスさまは静かに座られました。

 

 御国幼稚園の朝礼では、お話の先生は朝礼台の上に立ってお話をしますね。だからみんなは、お話の先生が朝礼台に立ったら、先生の方を見てお話をちゃんと聞こうという気持ちになりますよね?

 

 イエスさまの時代にお話をする先生は、座ってお話をしました。だからイエスさまが座られると「お話が始まるんだなぁ」とお弟子さんたちはじっと耳を傾けました。

 

 イエスさまはたくさんの事をお話になりました。でも、今朝先生は、その中から一つだけみんなにお話したいと思います。

 

 イエスさまは「空の鳥を見なさい」と言われました。どんな鳥が空を飛んでいたでしょうね?スズメかな?カラスかな?鳩さんかな?こまどりさんかな?つばめさんかな?みんなも手で鳥さんを作ってみましょう。先生にみんなの鳥さんを見せてください。ありがとう。かわいい小鳥がたくさん見えました。

 

 イエスさまは鳥は種をまいたり、お水をあげてお世話をしたり、大きくなったお野菜をとってきたり、待っておいたりしないけど、ちゃんと神さまが食べる物を与えて守ってくださっていますと話されました。

 

 それから「野の花を見なさい」と言われました。どんなお花が見えたでしょうか?ひまわりかな?すみれかな?タンポポかな?ユリの花かな?

 

 さあ、今度はみんなの手でお花を作ってみましょう。先生にみんなのお花を見せてください。きれいなお花がいっぱい見えました。

 

 イエスさまは、お花はお仕事もしないし、お洋服を自分で作っておしゃれをしたりしないけれども、神さまはお花をきれいに咲かせてくださり、まるでおしゃれをしているように色とりどりに装わせてくださっていますと話されました。

 

 空の鳥も神さまに愛され守られています。また、お花も神さまに愛されて守られています。そして、鳥さんやお花だけではなくて、神さまは皆さんの事がもっともっと大好きで、いつも守っていてくださいますよとイエスさまは教えてくださいました。

 

 夏休みに海や山に行って神さまが造られた自然の中で、いろんな動物やお花を見る機会があるでしょう。鳥さんもお花も神さまに愛されています。だから大事にしてあげてください。それだけでなく、鳥さんやお花を見たら、ぼくの事もわたしの事も神さまが守っていてくださると今日先生のお話を聞いたことを思い出してくださいね。 

 では夏休みの間も、神さまがいつも皆さんと一緒にいて守ってくださいとお祈りしましょう。

July 10, 2016

07/11(月)-07/12(火)

Bible Story

 もうすぐ夏休みですね。夏休みの間は、朝礼もなくなって、みんなで一緒のお祈りや、賛美や聖書のお話もなくなってしまいますね。

 でも幼稚園がお休みになったら、「お祈りもお休みだ!」と思っていませんか?

みなさんは、ヨナさんのお話を覚えていますか?その前はエステルさんのお話を聞きましたね。ヨナさんもエステルさんも神さまにお祈りしていましたね。

 もちろん、お祈りしていたことはヨナさんもエステルさんも違うことでしたが、二人とも神さまに向かってお祈りをしました。そして神さまは、そのお祈りに答えてくださいました。神さまはヨナさんやエステルさんのお祈りだけでなく、同じように、みなさんのお祈りにも耳を傾けて聴いてくださっているのです。

 お祈りは幼稚園でしかできないことではなくて、お家でも、海でも、山でもどこでもお祈りできることを忘れないでくださいね。

 

 そして、夏休みの間も、神さまはいつも皆さんと一緒にいてくださることを忘れないでくださいね。

 今月のみことばは、夏休みの間も、忘れないで覚えていてほしいと思って先生は選びました。

 私は私を強くしてくださる方(神さま)がいつも一緒にいて、守ってくださるから、助けてくださるから、力をくださるから、勇気をくださるから、どんなことでも勇気をもってすることができるんだと、一人一人を励まし、力を神さまがくださることを先生はお祈りしています。

 

 いつも一緒にいてくださる神さまは、皆さんが神さまに向かって話しかけてくれるのを待っています。そのことを今日も忘れないでくださいね。さあいっしょにお祈りしましょう。

July 03, 2016

07/04(月)~07/08(金) ヨナ② 「神様に従うヨナ」 ヨナ書3-4章

Bible Story

 魚のおなかから陸地に吐き出されたヨナさんに、神さまは「ニネベに行って、悪い事をやめるように、町のみんなに伝えなさい」と言われました。今度は、ヨナさんはまっすぐにニネベの町に向かって進んでいきました。

 ニネベの町は、町の全部歩き回るのには三日はかかってしまうほど、とても大きな町でたくさんの人が住んでいました。まず一日目です。ヨナさんは大きな声で「もう40日すると、ニネベの町は滅ぼされる!」と叫びました。するとどうでしょう。それを聞いたニネベの人たちは「それは大変だ。神さまごめんなさい。もう悪い事はやめます。」と言ってお祈りしました。

 ニネベの王様も豪華な王様の服を脱いで地面にひざまずき、神さまに悪い事をしていたことをごめんなさいとお祈りしました。そして王様は、「何も食べたり飲んだりしないで、一生懸命神さまにお祈りしまさい。悪い事をやめて神さまにお祈りしなさい。もしかしたら神さまが私たちを赦してくださるかもしれない。」と国中に命令を出した。

 ニネベの人たちが心からごめんなさいという気持ちでお祈りしていることをご覧になった神さまは、ニネベの人たちを赦して、滅ぼすことをやめられました。

 神さまは本当にとても喜ばれたでしょうね。もちろん、ヨナさんも神さまがニネベの人たちを赦してくださって喜んだ…と思いますよね。でも、ヨナさんは喜びませんでした。ぶすっと不機嫌そうです。そして、怒って神さまにお祈りしました。「あ-もう。だからニネベに行きたくなかったんだぁ。神さまは絶対ニネベを滅ぼすのをやめると思ったから。あーもうヤダ。もう生きてるより死んだほうがましだ。あーやだ、もーやだ。」

 ヨナさんは神さまがニネベの人たちをも愛して赦してくださったことが嫌だったのです。神さまはヨナさんに「そんなふうに怒っているのは正しい事かどうか考えてごらんなさい」と言いました。けれどもヨナさんは相変わらずプンプン怒ったままニネベの町を離れて、少し離れた場所に小さな小屋を建ててニネベがどうなるか見張っていました。

神さまはヨナさんの近くにとうごまという草を生えさせました。とうごまの葉っぱは日差しからヨナさんを守り、涼しいとうごまの日陰をヨナさんは喜びました。でも、次の日、神さまは一匹の虫をとうごまに送りました。虫はパクパクととうごまを食べて、とうとう、とうごまは枯れてしまいました。涼しかった日陰もなくなりお日さまの光がまぶしくて、暑くて、のどもカラカラになりました。「こんなに暑くっちゃ、死んだほうがましだ!」ヨナさんはまた神さまに怒って言いました。

 すると神さまがヨナに答えました。「ヨナ。とうごまがなくなって怒っているんだね。でもニネベの町にはとうごまの葉っぱよりも、ずーっと大切な、生きている人間たちが住んでいるんだよ。わたしがどんなにニネベの人たちをも大切思っているかわからないのか?」と優しく教えてくれました。ヨナさんもやっと神さまの願いがわかったようです。

June 26, 2016

06/27(月)~07/01 (金) ヨナ① 「神様から逃げたヨナ」 ヨナ書1-2章

Bible Story

 ある日の事です。神さまはヨナさんに「ヨナ、ニネベの町の人たちは悪い事ばかりしている。ニネベに行って悪い事をやめるように町の人たちに伝えに行ってほしい。」と語りかけられました。神さまはニネベの人たちが悪い事ばかりをしているので悲しみました。それでニネベの人たちが悪い事をやめて正しく生きるようになるためにヨナさんに特別なお仕事を任せたのです。

 でも、ヨナさんは「はい、わかりました。」とは言いませんでした。「やだな、ニネベに行くなんて。絶対にやだな。ニネベの人たちなんて神さまに懲らしめられたらいいんだ。」そう思ったのです。ニネベの町はヨナさんの国と戦う敵だったからです。ヨナさんはニネベの人なんて大嫌いと思っていたのです。それで、急いで港まで行くとニネベとは反対の方向へ行く舟に乗り込んで神さまから逃げました。

 ヨナさんの乗った船は、順調に海を航海して行きました。そしてニネベからどんどんどんどん離れて行きました。ところが急に強い風が吹いてきました。静かだった海も大きくうねり大きな波で船は上に下に激しく揺れました。(まるでアナ雪の王様達の船のようです。)船に乗っていた人たちは積み荷を捨てて船を軽くしました。それぞれが自分の信じる神さまにもお願いしました。一生懸命、岸に向けて船も漕ぎました。それでも船は今にも沈みそうです。「きっと船に乗っている誰かのせいに違いない」そうみんなは考え始めました。ヨナさんだけは理由がわかっていました。神様のいうことをちゃんと聞かないで、「知らないよ」と逃げ出している自分のせいだ。

 ヨナさんは大声で叫びました。「この嵐は私が神さまから逃げているからです。私を海に投げ込んでください。そうすれば海は静かになるでしょう。」それでも船に一緒に乗っていた人たちは自分たちで何とか陸まで漕いで行こうと頑張りました。でも、もうどうしようもありませんでした。もうヨナさんのいう通りにしないと沈んでしまいそうです。みんなはヨナさんを抱きかかえて海の中へ投げ落としました。ざぶーん!すると、あれほど激しかった嵐はすぐにおさまり、海の静かになりました。船に乗っていた人たちはびっくりして神さまにお祈りしました。

 さてヨナさんはどうなったでしょうか?ブクブクブク…と沈んでいきました。神さまはヨナさんをそのままにしておかれませんでした。大きなお魚を遣わしてパクっと飲み込ませ、魚のおなかの中で助けてくれました。 

ヨナさんは魚のおなかの中で、助けてくださった神さまにお祈りしました。「助けてくださってありがとうございます。今度は神さまの命令にちゃんと従います。」

魚のおなかの中で3日が過ぎました。神さまは「ヨナを陸地に吐き出しなさい」と魚に命令しました。魚は陸の上にヨナさんを吐き出しました。ヨナさんはもう神さまの命令から逃げません。神さまが言われたとおりにニネベに向かって真っすぐ進んでいきました。

悪い事をしているニネベの人たちも、神さまの言うことを聞かないで逃げてしまったヨナさんも神さまはとっても大事でした。だからヨナさんの事も逃げたままにしないでごめんなさいとお祈りができるようにされました。皆さんはヨナさんのように「やだよ」「したくないよ」と逃げちゃうことはありませんか?「後でするよ」って言いながら忘れちゃうことはありませんか?言われたことをちゃん聞いて、忘れないで、ちゃんと言われたことをできる子どもになりましょうね。

June 26, 2016

06/20(月)~06/24(金) エステル② 「助けられたユダヤ人たち」 エステル5-8章

Bible Story

 エステルさんは、「ユダヤ人を助けてください」とお願いするために王様に会いに行くことにしました。でもエステルさんは王様に呼ばれていません。勝手に会いに行くと死刑になってしまうかもしれません。そこでエステルさんは一生懸命お祈りすることにしました。「神様。王様にお願いしに行きたいのです。勝手に会いに行く私を許してお話を聞いてくれるように助けてください。きちんとお話しできるようにどうぞ助け導いてください。」エステルさんは自分だけでなく、ユダヤ人の人たちも一緒にお祈りしてくれるようにお願いしました。みんなは3日もの間、一生懸命お祈りしました。

 それから、ドレスに着替えて、冠をかぶって、堂々と王様のお部屋に向かいました。王様はエステルさんを見つけると嬉しそうに、金の杖を伸ばしました。それは王様がエステルさんを許してくれたしるしでした。「エステル、どうした?何かお願い事があるのか?」王様は優しく尋ねました。エステルさんは「王様、王様のためにパーティを開きたいのです。どうぞ大臣のハマンさんと一緒に来てくださいませんか?」とお願いしました。王様は喜んでパーティに行く約束をしてくれました。

 さぁこれを聞いたハマンさんは大喜びです。だってパーティに呼ばれたのは王様と自分の二人だけです。「俺様はなんてすごいんだ!」とハマンさんは自慢の心でいっぱいになりました。パーティが始まりました。王様はニコニコしながら「エステル、何かお願いがあるのかな?」と聞いてくれました。エステルさんは「明日、もう一度パーティをしますから、ぜひハマンさんと一緒に来てくださいませんか?」

 次の日のパーティでも王様はニコニコしながら「エステル、何かお願いがあるのかな?」と聞いてくれました。エステルさんは勇気も持ってお願いしました。「王様、ユダヤ人が全員やっつけられてしまうことになってしまいました。私もユダヤ人なのです。王様、どうか、私と私の家族やお友達のいのちを助けてください。お願いします。」それを聞いた王様はびっくりして言いました。「そんなひどいことをしようとしているのは、いったい誰だ!決してゆるさない!」エステルさんは立ち上がってハマンさんを指さして言いました。「それは、このハマンです!」

ハマンさんは真っ青になってしまいました。王様はハマンさんにとても厳しい罰を与えました。

 この日、王様はエステルさんの親戚のモルデガイさんをハマンさんの代わりに大臣にしました。そして、ユダヤ人たちのいのちを守るために新しい命令を出して助けました。ユダヤ人たちはみんな大喜びでこの日を特別なお祭りの日と決めて神さまに心から感謝しました。神さまを信じて信頼する人たちを、神さまは守ってくださるのです。皆さんも心配なことがあったら「神さま、助けてください」とお祈りしましょうね。

June 12, 2016

06/13(月)~06/17(金) エステル① 「お妃になったエステル」 エステル記1-4章

Bible Story

昔、ペルシャの国におこりん坊の王様がいました。少し前にもお妃が自分のいうことを聞かなかったのでカンカンに怒って追い出してしまいました。そこで家来たちは王様のために新しいお妃を選ぶことにしました。国中から王様のお妃にふさわしいと思われる、若くて美しい娘たちをお城に集めました。その中にエステルという名前の本当の神さまを信じるユダヤ人の女の人がいました。神さまはエステルさんと一緒にいて祝福してくださいました。

 お城に呼ばれた娘たちは、時間をかけて王様に会うための準備をして、きれいにお化粧して一人一人順番に王様に会いに行きました。エステルさんの順番がやって来て王様に会いに行くと、王様は美しくて優しいエステルさんの事が大好きになりました。それで王様はエステルさんをお妃に選び、エステルさんの頭に冠をかぶらせました。

 そのころ大きな問題が起こりました。王様はハマンさんという人をとってもえらい大臣に任命しました。そしてハマンさんが歩いていているのに気がついたら「ははーっ」とひざまずいて丁寧にお辞儀をしなければならないという決まりができました。ですからハマンさんが歩いているのに気が付くと、みんな「あ、ハマンさんが通るぞ、急げ」といって「ははーっ」とお辞儀をしていました。ところがたった一人だけハマンさんにお辞儀をしない人がいました。エステルさんの事を育ててくれていた親戚のモルデガイさんでした。モルデガイさんも本当の神さまを信じているユダヤ人だったので、ハマンさんを偉い大臣だとは認めていましたが、人間のハマンさんをまるで神さまを拝むようなしぐさでお辞儀することはできないと考えていたのでした。

たった一人だけ自分にお辞儀をしないモルデガイさんをハマンさんは懲らしめてやろうと考えました。でも、そのことを考えれば考えるほど、どんどん怒りが大きくなってしまいました。そこでモルデガイさんだけでなく、モルデガイさんと同じユダヤ人全部をやっつけてしまおうと考えるようになってしまいました。

 そんな大きな命令は王様にしか出せません。そこでハマンさんは王様のところに行ってこう言いました。「王様、王様。この国に王様の命令を聞かない悪い人たちがいます。そんな悪い人たちは全員滅ぼしてしまうという命令を出しましょう。」王様はハマンさんが考えていることを何も知らずに「わかった。好きにしなさい」と認めてしましました。さあ、ハマンさんの考えた命令が国中に出されてしまいました。ユダヤ人の人たちは全員殺されてしまいます。ユダヤ人の人たちはみんな悲しみ、大声で神さまに助けてくださいと祈りました。それからモルデガイさんはお城にいるエステルさんに「ユダヤ人を全員滅ぼしてしまえという命令が出された。王様のもとへ行ってユダヤ人を助けてくれるようにお願いをしてほしい」と伝えました。

 それを聞いてエステルさんもとても悲しみました。でも、王様に呼ばれてもいないのに勝手に王様に会いに行くと死刑にされてしまう決まりがありました。エステルさんが王様のところに勝手に行ったら殺されてしまうかもしれません。エステルさんは悩みました。モルデガイさんはエステルさんがすぐに王様のところに行くことができずに悩んでいることを知って「エステル。自分はお城の中にいるから助かるなんて考えてはいけないぞ。神さまがエステルを王妃にしてくださったのは、この時のためなのかもしれない。」エステルさんはこの言葉を聞いて決心しました。「どうぞ私のためにみんなでお祈りしてください。私は王様に会いに行きます。」と返事しました。神さまが助けてくださると信じたエステルさんは、神様から勇気を頂いて王様に会いに行くことにしました。

 自分にはできないと思うようなことを頼まれることがあるかもしれません。エルテルさんも悩みました。でも神さまが助けてくださると信じて勇気をもって決めました。皆さんも神さまが勇気をくださることを忘れないでくださいね。

June 05, 2016

06/06(月)~06/10(金) ルツとナオミ ルツ記

Bible Story

 遠い昔の事です。イスラエルという国に住んでいたエリメレクさんは、奥さんのナオミさんと二人の息子を一緒に連れてモアブという国にお引越しをしました。飢饉といって食べる物が取れなくて困ってしまったからでした。でもお引越しをしてしばらくたったころ、お父さんのエリメレクさんが死んでしまいました。それから二人の息子は結婚してみんなで仲良く過ごしていました。

 それから10年くらい経ちました。二人の息子も死んでしまい、ナオミさんとお嫁さんのルツさんとオルパさんの3人だけになってしまいました。ある日の事です。ナオミさんが二人に言いました。「私は昔住んでいたベツレヘムに帰ることに決めました。さあ、あなたたちはそれぞれ自分のお家に帰りなさい。そしてモアブの人と結婚して幸せになってちょうだい。」それを聞いて二人ともとても悲しみました。でも、ナオミさんが一生懸命お願いしていたのでオルパさんは自分の家に帰ることに決めました。

 けれどもルツさんは「お母さま、どうぞ私も一緒にベツレヘムに連れて行ってください。私もお母さんの信じている本当の神さまを信じましたから。」といってどうしても離れようとしませんでした。ルツさんはナオミさんたちを通して神さまを信じるようになっていました。それだけでなくナオミさんの事が大好きだったのです。

 ナオミさんはルツさんと一緒にベツレヘムに帰ることにしました。何日も何日も歩いてやっとベツレヘムにつきました。ナオミさんがベツレヘムに帰ると昔からの友達が大勢やって来て「おかえりなさい」と喜んで迎えてくれました。

 その頃はちょうど収穫の時期でした。大きく育った大麦を刈り取るために畑では多くの人が忙しく働いていました。ルツさんはボアズさんというお金持ちの人の畑に出かけて行って落ちている麦の穂を集めて粉にしてパンを作りました。困っている人たちが落ちた穂を集めて自分たちの物にしていいですよという決まりがあったのです。

 ボアズさんはナオミさんの親戚でした。ルツさんがどうしてナオミさんと一緒にベツレヘムまでやって来たか、そしてナオミさんを優しく、一生懸命お世話していることを聞いていました。だからルツさんのために沢山大麦を集められるように、わざと沢山の麦を落としておいてあげました。お昼には畑で働く人たちが食べるお弁当もルツさんに分けてあげました。

 ルツさんはお家に帰るとナオミさんに親切なボアズさんのお話をしました。そして神さまに感謝のお祈りをしていました。ナオミさんはだんだんボアズさんとルツさんが結婚できたらうれしいなと思うようになりました。

 それからも毎日ルツさんはボアズさんの畑で働きました。ボアズさんは優しくて働き者のルツさんの事が大好きになりました。やがて二人はナオミさんがお祈りしていたように結婚して元気な赤ちゃんも生まれました。この赤ちゃんはダビデ王様のおじいちゃんのオベデさんです。それからたくさんの時間がたって、ルツさんとボアズさんの子どもの子どもの子どもの子どもの…ずっと後の時代にヨセフさんが生まれました。イエスさまはこのヨセフさんの子どもとして育てられました。

 ルツさんが神さまを信じるようになって、神さまを信じて従い続けたので、神さまはとても素晴らしいことをしてくださいました。御国幼稚園の皆さんも神さまを信じる心を大切にしましょうね。

May 30, 2016

05/31(火)~06/02(金) ザアカイ ルカの福音書19章1-10節

Bible Story

 エリコという町にザアカイさんという男の人が住んでいました。ザアカイというお名前には「正しい」や「純粋な」という意味がありました。でも…ザアカイさんは、お名前とは違ってみんなからお金を集めてローマという国に集めたお金を収める取税人というお仕事をしていましたが、ローマから集めるように決められた額よりも多くを集めて自分のものにしたりしていました。だからザアカイさんはお金持ちでしたが、みんなザアカイさんの事は嫌いでした。

 ある日の事、このエリコという町にイエスさまが来られました。たくさんの人たちがイエスさまの周りに集まりました。ザアカイさんも「イエスさまってどんなお方だろう」と一目見たくてやってきました。でも、もうたくさんの人たちが集まっていたので、どんなに頑張っても見ることができませんでした。実はザアカイさんは背が低かったので後ろの方からでは全然見えなかったのです。

 そこでイエスさまの先回りをして、いちじく桑の木に登ってイエスさまが来るのを待ちました。「やった。これなら絶対イエスさまを見ることができるぞ!」ザアカイさんはワクワクしながら待っていました。するとついにイエスさまがやって来ました!イエスさまと一緒にたくさんの人たちが歩いてきました。ザアカイさんはどんな気持ちだったでしょうね。

 そして、ザアカイさんが登っていた木の下をイエスさまが通り過ぎようとされたときの事です。イエスさまは木の上の方を見上げました。するとザアカイさんとイエスさまの目が合いました。そしてイエスさまはザアカイさんに話しかけました。「ザアカイさん、さあ急いで降りてきなさい。今日はザアカイさんのおうちに泊めてほしいと思っていますよ。」

 ザアカイさんのおうちに遊びに来てくれる人は誰もいませんでした。みんなザアカイさんの事が大嫌いだからでした。でも、イエスさまは違いました。優しく声をかけ、ザアカイさんのおうちに喜んで来てくれました。(先生はザアカイさんがどんなにうれしかっただろうと思いました。)

 ザアカイさんはイエスさまをお客様としてお迎え出来てとても幸せでした。ザアカイさんはイエスさまに言いました。「主イエスさま。私の持っているお金の半分を困っている人たちのために使いたいと思います。それから、私がずるいことをして余計に集めたお金は、四倍にしてみんなに返します。」

 ザアカイさんはイエスさまに出会って、心の中がきれいになって、まるで新しい人のように変えられました。悪い事を当たり前のようにしていたのに、悪い事をやめて神さまに喜ばれる生き方をする人になりました。

 イエスさまはザアカイさんに「神さまはあなたの罪を赦してくださいます。わたしはあなたのように神さまから離れている人を探し出すために来たのですよ」と言いました。

 イエスさまを知れば知るほど、大好きになればなるほど、ザアカイさんのように悪い事が嫌いになります。意地悪な心が優しい心に、自分の事だけでなくて人の事も考えられるようになれます。御国幼稚園の皆さんも、もっともっとイエスさまの事が大好きな子どもになりましょうね。

May 22, 2016

05/23(月)~05/27(金) 見えるようになった人 ヨハネの福音書9章

Bible Story

 イエスさまとお弟子さんたちが歩いていると、生まれつき目が見えない人が道に座っていました。その人を見た弟子たちはイエスさまに「この人が生まれたときから目が見えないのは、この人が何か悪いことをした罰ですか、それともお父さんかお母さんが悪いことをしたせいですか?」と質問しました。

 イエスさまは「この人が悪いことをしたからでも、両親が悪いことをしたからでもありません。それは神様がこの人に素晴らしいことをしてくださるためなのですよ」と答えると、地面の土で泥を作って、この目の見えない人に塗りました。そして「シロアムの池に行って、そこで目を洗いなさい」と言われました。そこで目の見えない人は池に行って洗いました。すると今まで見えなかった目が見えるようになって戻ってきました。初めて見た風景はどんなにきれいで、どんなにうれしかったでしょうね。

 このことを聞いた近所の人たちは「どうして見えるようになったのですか?」とその人に質問しました。皆さんはわかりますよね。「イエスさまが泥を作って、目に塗って、『シロアムの池に行って洗いなさい』と言われたので、行って洗ったら見えるようになったのです。」と答えました。

 でもそれを耳にしたパリサイびとと呼ばれていた人たちは「そんなはずはあるまい」と、その人をにらみつけました。それでも「いいえ、確かにイエスという人が治してくれました。」と答えると、「お前はイエスを何だと思ってるんだ」と厳しく問いかけました。「神さまの力を持った素晴らしい人だと思います。そうでなければ私の目を治してくださることなんてできないと思います。」この答えを聞いたパリサイ人たちはカンカンです。「何を偉そうにっ。イエスが神の力を持っているだとぉ。お前もあいつの仲間だな。えーい、この町から出ていけ!」

 この人が町から追い出されてしまった事を耳にしたイエスさまは、その人を探し出して会いに来てくれました。そして「あなたは救い主を信じますか?」と聞かれました。その人は「それは誰の事ですか?」と聞き返しました。イエスさまは「わたしがそうです。」と答えました。この人はとてもうれしくなりました。そして「はい、信じます。」とイエスさまを礼拝しました。

 イエスさまと出会ったこの人は、目が見えるようになっただけでなく、イエスさまの事を信じることができるようになってうれしい気持ちでいっぱいになりました。

May 15, 2016

05/16(月)~05/20(金) 病気を治してもらった人 ヨハネの福音書5章1-9節

Bible Story

 皆さんは「湯治」っていう言葉を聞いたことがありますか?きっと初めて聞くことばかもしれませんね。温泉に入って体を温めたり、体に良い成分がお湯の中に入っていて病気が治ったり、元気になるようにすることを、お湯で治すという字を書いて湯治と読むんです。

 皆さんのおうちでもお風呂で入浴剤を入れることがあるかもしれませんね。お湯だけのお風呂よりも体が温まりやすかったり、肌がすべすべになったり、疲れがとれたり、いい匂いで気持ちが落ち着いたりするものもあります。お風呂は体をきれいにするだけではなくて体にもいいことがたくさんあるんです。

 どうしてこんなお話をしているかというと、今週は病気の人たちがたくさん集まっていたベテスダという名前の池でのお話だからです。この池の周りには、たくさんの病気の人たちが集まって来ていました。時々、ボコボコっと池の奥底から泡が浮き上がってくることがあったようです。多分、温泉が湧いていたのだろうと言われていますが、いつの頃からか、このボコボコは、神様から遣わされてきた天使が、池の水を動かしていて、天使が水を動かしているときに、誰よりも先に、一番に、池の中に飛び込んだ人は病気が治るといううわさが信じられるようになったからでした。だから治りたい、元気になりたいと思っていた人たちがたくさん集まっていたのがこのベテスダの池でした。

 ある時、イエス様がそのベテスダの池にやって来ました。たくさんの人たちの中から、イエス様は一人の男の人を見つけました。イエス様はこの人がもう長い間病気でこの場所にいることがわかりました。38年もの間ずーっと病気で、今はもう歩くこともできずに横になっていたのです。

 イエス様はこの病気の人に「よくなりたいですか?」と聞きました。「もちろんです!」そう答えたと思いますか?でも、この人は「はい、よくなりたいです!」とは答えずに「誰も池に入れてくれないんです。入ろうと思ってもみんな先に入っちゃうんです。」と答えました。あれあれ、この人は治りたいと思っているんでしょうか、それとも思っていないのでしょうか。

 もちろん心の一番奥の方には元気になりたい、治りたいという気持ちがあったと思います。でも、長い間、病気だったので、「もうだめだよ、きっと」そんな風にあきらめの気持ちで心がいっぱいになっていたのでしょう。「誰も助けてくれないんだから無理だよな」と人のせいにする気持ちもあったかもしれません。

 イエス様は「さあ、起き上がりなさい。そして寝ている床を片付けて歩きなさい」と言われました。すると、この人は元気になって、言われたとおりに歩き始めました。どんなにうれしかったでしょうね。イエス様には一番必要なことをちゃんとわかって助けてくださることを忘れないでくださいね。

May 08, 2016

05/09(月)~05/013(金) 「ありがとう」と言った人 ルカの福音書17章11-19節

Bible Story

 イエスさまが行くところでは、いつもたくさんの人が周りに集まってきました。イエスさまから神さまのお話を聞きたいと思っている人たちやイエスさまなら必ず助けてくださると思う人たちがたくさんいたのですね。

 あるときの事です。イエスさまがエルサレムという町に向かっていた途中で、サマリヤとガリラヤという二つの町の境を通りました。(御国幼稚園の前にも葉山町と横須賀市という二つの町の境がありますね。)

 その時に、「あ、イエスさまだ!」とイエスさまが来られたことに気が付いた人たちがいました。すると、遠く離れたところから「イエスさまーっ。おねがいでーす。私たちを助けてくださーいっ!」と、その人たちは大声で叫びました。この人たちは重い重い皮膚の病気にかかっていました。それで病気をうつしてしまわないように、家族からも離れて病気の人たちだけで住んでいたのです。だから、イエスさまにも近づくことができなかったので、大声で叫んでお願いしたのです。

 イエスさまは大声で叫んでいる人たちに気が付きました。そして、この人たちに答えて言いました。「行って祭司さんに自分のからだを見せなさい。」

 祭司さんは神さまのお仕事のお手伝いをしていましたが、病気が治ったかどうか見てくれるお仕事もしていました。ふつうは病気が治ってから、治ったかどうか見てもらうのですが、イエスさまは治る前に祭司さんのところに行きなさいと言われたのです。

 病気の人たちはどうしたと思いますか?10人いた病気の人たちはみんなイエスさまの言われたとおりに祭司さんのところに向かって歩き始めました。するどうでしょう。あんなにひどかった皮膚の病気がきれいになったのです。「わー治った!」「うれしい!」みんな大喜びです。10人全員をイエスさまがなおしてくれました。

 すると一人の人は、もう一度イエスさまの方に向かって歩き始めました。大きな声で「神さま、ありがとうございます!」「神さま感謝します!」言いながら、イエスさまのところまで戻ってきました。そして、イエスさまの足元にひれ伏して「ほんとうにありがとうございます!」とお礼を言いました。イエスさまは喜んで言いました。「あなたが神さまの力を信じたから、治ったのですよ。」

 でも…病気が治ったのは何人だったか覚えていますか? そう、10人したね。残りの9人はどうしたのでしょう?

ありがとうの心を持つことも、そして、「ありがとう」を伝えることはとても大切なことです。皆さんもありがとうの気持ちを忘れず、ちゃんと「ありがとう」を言える子どもになりましょうね。

May 01, 2016

05/02(月)~05/06 (金) お母さんいつもありがとう(母の日礼拝)箴言23章25節

Bible Story

 今日は「母の日のお礼拝」です。皆さんは「母の日」ってどんな日か知っていますか?

「母の日」は、お母さんがいつもみんなを大切に思い、いろいろなお世話をしてくれたり、お掃除やお洗濯などのお家のお仕事もたいへんだけれどいつもがんばってくれていることに「ありがとう」っていう気持ちを表わす日の事です。もちろん、家族の中でみなさんを大切に思い、たいへんなお仕事をいつもがんばっているのは、お母さんだけだはなくて、お父さんだってすごくがんばっています。でも、母の日は、お母さんがいつもみんなをお世話してくれたり、お家のお仕事をがんばってくれていることに対して「いつもありがとう」の気持ちを伝える日なのです。

 聖書の中に、「あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませよ。」(箴言23章25節)と書かれているところがあります。

 みんながいてくれるだけで、お父さんもお母さんもとっても嬉しい気持ちになります。みんなが元気で毎日過ごすこと、みんなが楽しく過ごしていることがとてもうれしいんです。だからみんなのお世話も、いやだなぁと思って頑張っているのではなくて、とっても嬉しいことだから頑張れるのです。(でも、時々疲れちゃうこともあるかもしれませんね。)

 

 みんながいるだけでうれしいけれども、みんなが「ありがとう」っていう気持ちを伝えたら、もっともっとお母さんはうれしい気持ちになります。「いつもお母さん、ぼくたち私たちのためにありがとう」って今日もおうちに帰ったら伝えてみましょう。

 本当は、母の日だけでなくて、いつでも、毎日、ありがとうっていう気持ちを伝えることがとても大切です。覚えておいてくださいね。どんなに心の中で思っていても、ちゃんと言葉や態度に表して伝えなければ伝わらないことがあります。今日は特別に、お母さんがどんなにみなさんを大切に思って、愛して、お世話をしてくれているか考えてみてください。そして、ありがとうの気持ちをちゃんと言葉にして伝えましょう。

April 24, 2016

04/25(月)~04/28 (木) イエスさまの教えてくださった祈り マタ6章9-13節

Bible Story

1. 「神さまが大好きです」のお祈り

 

 今週は「主の祈り」のお話をします。「主の祈り」はイエスさまが教えてくださったお祈りで、聖書の中に書かれているお祈りのことばです。御国幼稚園では朝礼の中でもお祈りしているのでお祈りのことばはみんな知っていると思います。

 いちばんはじめに、「天にましますわれらの父よ(天におられる私たちのお父さん)」とお祈りします。私たちがお祈りするときに、このお祈りを聞いてくださる神さまは私たちのお父さんのようなお方です。みなさんがおうちに帰ったときに、お父さんやお母さんにどんなことをお話ししますか?幼稚園でお友達と遊んだこと、お友達とケンカしちゃったこと、牧草広場で虫を見つけた事、先生がほめてくれたこと、うれしかった事、悲しかった事、いろんなことをお話しできるし、お父さんもお母さんもみんなのお話を聞きたいと思っています。神さまもお祈りを通してみんなのお話を聞きたいし、「天の神さま」ってお話してほしいと思っているんです。 

 でも主の祈りでは、すぐに「おいしいものをください」とか「助けてください」と自分のことをお祈りしません。まず「願わくは御名をあがめさせたまえ(神さまのお名前があがめられますように)」とお祈りします。これは、「神さまは本当に素晴らしいお方です」と神さまを賛美しているのです。それは神さま大好き、神さまが一番大好きという気持ちをお祈りしているのです。

 「御国を来たらせたまえ(御国がきますように)」というお祈りは、「僕は僕のやりたいことをするんだ。私は私の好きなようにするんだ」というのではなく「神さまの教えを大切にします。私は神さまのいうことをちゃんと聞きます。」とお祈りすることなのです。そして「御心の天になるごとく地にもなさせたまえ(御心が天で行われるように地でも行われますように)」と「神さまがお考えになっていることが天国だけでなく、私たちのところでも行われますように」とお祈りするのです。

 

2. 「神さまと一緒に過ごします」のお祈り

 

 それから、私たちのことを神さまにお祈りします。「我らの日毎の糧を今日も与えたまえ。(私たちの日毎の糧を今日もお与えください。)」というお祈りにもたくさんの意味があります。私たちは毎日おいしいごはんや食べ物を食べることができます。でも、お父さんやお母さんがお仕事をしてお金をもらえるのも、お野菜や果物、そしてお肉がお店に届くのも神さまが守っていてくださるからです。畑でお仕事する人たちを守り、鶏や牛やぶたさんを育てる人たちを守り、魚を取る人や育てる人、食べ物を運ぶ人たち、お店の人たち守ってくださいます。雨を降らせ、太陽の光を注ぎ、風を吹かせ、成長させてくださるのも神さまです。それだけでなく世界では食べ物を食べることができなくて、おなかをすかしているたくさんの子どもたちが今もいます。(1分間に17人もの人が飢餓で亡くなっているのです。)「日毎の糧を与えたまえ」とお祈りするときに、そんなお友達の事も忘れないでいてほしいと思います。

 「我らに罪を犯すものを我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ。(私たちに悪いことをする人たちを私たちが赦すように、私たちのしてしまう悪いことも赦してください。)」というお祈りで、「私たちの罪をゆるしてください。」「神さまごめんなさい。」とお祈りします。よく私たちは神さまの事を悲しませることをしてしまいます。そんなときに「ごめんなさい。」とお祈りできるのです。

 神さまは赦してくださるでしょうか?もちろんです。でも、それはイエスさまが代わりに罰を受けてくださったからです。神さまが私たちを赦してくだったから、私たちも互いに赦し合うことができます。ごめんね。いいよ。ありがとう。そうして仲よく過ごせるのです。

「我らを試みに会わせず、悪より救いいだしたまえ。(私たちがわるい考えで試されたり誘われたりすることから守ってください。)」神さまがすべての悪いものから私たちを守ってくださいます。そして、私たちが悪いことをしてしまわないように守ってくださるのです。「国と力と栄えとは、限りなく汝のものなればなり(この世のすべてを合わせても一番力のあるかみさまへ、おいのりします)」「アーメン」

 アーメンという言葉は「本当です」「その通りです」「そうなりますように」という意味です。お祈りしたこと本当なんです。心を込めてお祈りします。そんな意味があります。

 主の祈りをお祈りするときに、たくさんの意味があることを思い出しながらお祈りしてくださいね。

April 17, 2016

04/18(月)~04/22 (金) 神さまの造られた世界 創世記1章1節-2章3節

Bible Story

 さあ、皆さんの周りをぐるーっと見まわしてみましょう。何が見えましたか?

真っ青なお空、ぷかぷか浮かんでいる白い雲、木には緑の葉っぱが見えますね。赤や白や黄色のチューリップ。ピンクの桜もきれいですね。それではみんなで一緒に今月の聖書の御言葉を暗唱してみましょう。「初めに、神が天と地を創造した。」(創世記1章1節)

 私たちがいつも当たり前のように見ている、このきれいなお空も海も陸も、ぜーんぶ神さまが造られました。そして、お空と地面だけでなく、この世界にあるすべてのものは、神さまが造ってくださったと聖書に書かれています。

 神さまが、最初にこの世界を造られることをお決めになったときには、まだ真っ暗でなんにも見えませんでした。形のあるものは何もありませんでした。神さまは「ひかりがあるように!」とおっしゃいました。すると輝く光が世界中に広がりました。真っ暗だった世界がぱっと明るくなりました。それから神さまは海を造りました。その上には青い青い大空を広げました。そして陸も造られました。山も谷もできました。乾いた地面には木や草や花がいっぱいになりました。たんぽぽ、スミレ、ひまわりも造られました。

 朝になるとお日さまが輝きます。夜になるとお月さまやピカピカ光るお星さまが輝きます。太陽も月も星も神さまが造られました。空には鳥が飛んでいます。どんな鳥の名前を知っていますか?鳩、こまどり、つばめ。鶏もスズメもカラスもいますね。水の中にはお魚がスイスイ泳いでいます。陸にはいろんな生き物が動き回っています。うさぎさん、カメさん、ゾウさん、キリンさん。アリさんもカブトムシもみんな神さまが造られました。神さまがすべてを造られました。

 そして、一番最後に造ってくださったのは何だと思いますか? ―そう、人間です。神さまは最後に人間を造ってくださり、人間同士が仲よく過ごすように、そして神さまが造られた世界を守るようにお仕事をくださり、神さまといつも一緒に過ごすことができるようにしてくださいました。

 御国幼稚園のみなさん。神さまが造ってくださった自然をきれいだなと思ったら、神さまにありがとうございますとお祈りしましょうね。そして、お花や動物、この自然を大切にすることを忘れないでください。

 

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